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知的な障害があったり、身体の障害があったり、そんなみんなと一緒に過ごし、暮らしてきました。その我が家を建て替えることになって、いろいろ調べてみたら・・・!
「介護しやすい家」や、「支援のしやすい家」、そして「パリアフリーの家」ばかり。一緒に過ごしたり、一緒に暮らしたり、つまりは一緒に風呂に入って、一緒にご飯を食べて、一緒に眠って・・・、という家は、まるで想定されていないのです。
それなら、そんな家を建ててやれ、ということで我が家の建替えが始まりました。これは、その様子を同時進行でお見せするブログです。

家のコンセプトは、「介護でも支援でもなく、僕たち一緒に暮らそうの家」です。それはつまりありふれて、普通の、街にとけ込んだ一軒家。

障害を持つ人の暮らしを考えたときに、どうして普通の家は想定されていないんだろう。どうして普通の家族や同棲や「一緒に暮らそう」は想定されていないんだろう。
そんなことを考えながら、更新していきます。
どうぞお付き合いください。

2009年01月19日

地震に備えてみる

僕らの大切な人たちの中には、知的な障害や、身体の障害を持つ人たちが大勢います。その人たちがやってくる家なので、災害への備えも大切なポイントでした。
その中で地震への備えとしては、地盤の調査からはじまりました。
一部基礎を深くしてもらったり
http://issyoni-kurasou.seesaa.net/article/110544684.html
基礎の鉄筋の間隔を狭くしたり
http://issyoni-kurasou.seesaa.net/article/110664511.html
それぞれどれくらいの効果があるのかは、僕にはわかりません。おそらく正確なところは、実際に地震がおきてみないと誰にも分からないのでしょう。ですから財政的問題を考えるとやれることは限られてしまうのですが、その範囲内でやれるだけのことはやってみました。

建物の設計においてベースになったのは、住友林業の「マイフォレスト」というコンセプトです。

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家の壁全体に張られている「クロスパネル」。これは筋交いにかわるもので、より大きい加重に耐えられるそうです。

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さまざまな構造金物が使われていますが、写真は柱の上下につけられる「ホールダウン金物」。地震の上下の揺れに対応するようです。

他にも、丈夫な床材が建物の変形を抑える役割をしていたり、内側の壁には「クロスパネル」とはまた異なる壁が用意されていたり。さまざまな耐震の工夫が「マイフォレスト」には標準整備(?)されています。

こうした住友林業が提供する耐震の工夫以外に、設計段階でもいろいろ考えました。
たとえば、ある理由から(これはいずれ別の記事で)ほとんどの部屋の床面を長方形にしました。
設計の最初の段階で、どんな家にしようかと住宅展示場を回ったのですが、多くの家がとってもお洒落に作られていました。特にリビングなどは、家具を一切入れていなくても凸面の角、角、角。特に車椅子使用者でなくても、大きな地震になれば倒れたり、揺れに身体を持って行かれる人は大勢います。
こんな家は、僕らにはあまりにも危険だ、と考えて、凸面の角ができるだけ無い家を設計の大切なコンセプトにしたのです。

また、本棚などから物が飛び交う危険があるので、特に生活ホームの弓子さんと裕子さんの部屋には収納をしっかりとりました。そのぶん部屋が少し狭くなるのですが・・・。
何かを得ようとすると、何かを失うので、いろいろ難しい選択がありました。

やはり地震や火災への心配から、基本的にキッチンはIHです。でも、オール電化にはしませんでした。万が一大地震が起きて電気が止まった場合、季節によっては大きく健康を損なう可能性のある人が、「一緒に暮らそうの家」には来ることがあります。そんな時のことを考えると、もしかしたら電気よりも早く復旧するかもしれないガスを外すことはできませんでした。
そんなわけで、ガスも使います。火災だけのことを考えたら、オール電化の方が正解なのかもしれませんが・・・。
やっぱり、何かを得ようとすると、何かを失う。「一緒に暮らそうの家」の設計では、そんなことがたくさんありました。

とにかく地震については、地盤や建物が対応できることはもちろん、大震災で被災した場合のことまで考えながらの設計になりました。
前の記事で書いた阪神・淡路の研修が本当に参考になりました。

大地震が起きた時、近くの避難所に行くことはできますが、身体障害の人には必ずしも対応していないかもしれないし、知的障害の人の中には避難所で過ごすことが難しい人もいるでしょう。実際には、家が倒壊していなければ、比較的早い時期に戻ることになるだろう「一緒に暮らそうの家」です。実はガレージの天井も高く設計しました。今までの家では所有している二台の車のうち、背の高いエスティマは入りづらかったのです。でも今度はエスティマが入ります。これ、実はハイブリッドなのです。エンジンをかけていれば、家庭用電源を車内で使用できます。
僕たちのところには、生きていくためにある種の電気機器を持ってくる人もいるのです。
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