1a.jpg
知的な障害があったり、身体の障害があったり、そんなみんなと一緒に過ごし、暮らしてきました。その我が家を建て替えることになって、いろいろ調べてみたら・・・!
「介護しやすい家」や、「支援のしやすい家」、そして「パリアフリーの家」ばかり。一緒に過ごしたり、一緒に暮らしたり、つまりは一緒に風呂に入って、一緒にご飯を食べて、一緒に眠って・・・、という家は、まるで想定されていないのです。
それなら、そんな家を建ててやれ、ということで我が家の建替えが始まりました。これは、その様子を同時進行でお見せするブログです。

家のコンセプトは、「介護でも支援でもなく、僕たち一緒に暮らそうの家」です。それはつまりありふれて、普通の、街にとけ込んだ一軒家。

障害を持つ人の暮らしを考えたときに、どうして普通の家は想定されていないんだろう。どうして普通の家族や同棲や「一緒に暮らそう」は想定されていないんだろう。
そんなことを考えながら、更新していきます。
どうぞお付き合いください。

2009年01月22日

凸の角が少ない部屋

前回の記事「地震に備えてみる」
http://issyoni-kurasou.seesaa.net/article/112854793.html
で書いた、凸の角について。分かりにくかったかな、と思うので設計段階での写真をアップします。

38.jpg

このあと若干の変更があったので、実際の家は少し異なっています。
写真は二階部分で、真ん中がみんなの過ごす時間が多くなるだろうリビング。そして左の二つが生活ホームの二人の部屋です。
建築士さんには、凸の角が無い部屋という注文を出しました。これは、「地震に備えてみる」の記事で書いたように、身体障害を持つ人などが大きな揺れに身体を持っていかれた時の危険を、少しでも回避しようという狙いからです。
そしてもう一つ、発作で倒れることがある人が、少しでも怪我をしないですむようにという願いもあってのことです。

今でも多少、そういう傾向はあるようですが、僕らが「ばおばぶ」を始めた頃の日本の社会福祉は、さまざまな場面で、重症心身障害者や、他害といわれる行為がある障害者、そして発作がある障害者を敬遠する性質を持っていました。もちろん、そうした人たちに対しても、しっかりと門戸を開く施設などもありましたが、そうでない所もあったために、「緊急一次保護」や「ショートスティ」を断られる人たちがいたのです。
そうした人たちが頻繁に「ばおばぶ」をご利用下さいました。
今でも、発作で倒れることのある人たちが来てくれます。そうした人が発作で倒れた時に、少しでも怪我をしないように、これまでの古い家でもいろいろ工夫をしてきました。
窓に頭をぶつけないように、窓の手前に布団を積むようにして距離をとったり。基本的に家具を置かないようにして、置く場合にも角が丸い家具や、プラスチックっぽいケースにしたり・・・。これまではずっと賃貸か、中古物件の購入だったので、こうした工夫が精一杯でした。
しかし、今回は設計からできるわけです。そんなこんなで、ここぞとばかりに凸角のない部屋をめざしました。
建築の雑誌を見たり、住宅展示場にいったりすると、この点では、世の中の家づくりの傾向と真逆であることがわかります。このことに限らず、いくつかの工夫は、最新の家づくりのモデルから、さまざまな機能やお洒落を取り除いていく努力でもありました。

地震と、発作で倒れる人への思いとしては、他に、窓に飛散防止シートを貼るという考えがあります。これは家が完成してから自分でやろうと思っているのですが、うまくいくかどうか・・・。これまでの家にも貼ってきたのですが、どんなに上手く貼ったつもりでも、違和感を感じる人はいるのです。長い時間をかけて、少しずつ少しずつ剥がしていきます。ある程度剥がれると、他にもそれが気になる人が出てきて・・・。あとは競い合うように剥がされていきます。
それなら、絶対に割れないような強化ガラスにすれば、という声もあるのですが、その場合には発作で倒れて頭を打った場合に、頭へのダメージが大きくなりすぎはしないか、という不安があります。
また、なにかの拍子に、ガラスを割ろうとする人もいます。その時に割れない方が安全なのか、割れた方が安全なのか、判断が難しい場合があります。割れなければ、叩いた手を破片で切ることはないでしょう。しかし、割れなければ、手や指の方を骨折するようなことも考えられます。
・・・と、いうわけでいろいろ考えた結果、強化ガラスの一歩手前くらいの強度のガラスに、飛散防止シートを貼るという選択に落ち着いたのです。

どうか、誰も剥がしませんように。
この記事へのコメント
本当に、優しさの設計になっていますね!!
完成が楽しみです!! (*^-^*)
Posted by たかびごん at 2009年01月24日 21:05
たかびごん様

本当に、設計した通りの家になるのか?
そして設計通りになったとしても、それが考えていたような効果をもたらすのか?
楽しみでもあり、不安でもあります。
ワクワクして、今が一番楽しい時なのかもしれません。
Posted by 五十嵐正人 at 2009年01月25日 01:09
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。