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知的な障害があったり、身体の障害があったり、そんなみんなと一緒に過ごし、暮らしてきました。その我が家を建て替えることになって、いろいろ調べてみたら・・・!
「介護しやすい家」や、「支援のしやすい家」、そして「パリアフリーの家」ばかり。一緒に過ごしたり、一緒に暮らしたり、つまりは一緒に風呂に入って、一緒にご飯を食べて、一緒に眠って・・・、という家は、まるで想定されていないのです。
それなら、そんな家を建ててやれ、ということで我が家の建替えが始まりました。これは、その様子を同時進行でお見せするブログです。

家のコンセプトは、「介護でも支援でもなく、僕たち一緒に暮らそうの家」です。それはつまりありふれて、普通の、街にとけ込んだ一軒家。

障害を持つ人の暮らしを考えたときに、どうして普通の家は想定されていないんだろう。どうして普通の家族や同棲や「一緒に暮らそう」は想定されていないんだろう。
そんなことを考えながら、更新していきます。
どうぞお付き合いください。

2009年03月08日

シナ合板という選択(2)

実際に貼ってもらって、問題が発生しました。
それなりに綺麗に貼られていたのですが、ところどころ板と板の間に隙間が・・・。微妙な隙間なのですが、爪を入れて剥がそうとすると爪が痛んでしまいます。
これについては、設計を一緒にしてくれた櫻井さんの頭の中にはイメージがあったと思います。シナ合板を貼るにあたって、どれだけピッタリと仕上げないと、この「一緒に暮らそうの家」の綺麗にはならないのか。
一般的な家ならオーケーな隙間や、バリアフリーの基準ならオーケーなことでも、ピンポイントでA君、Bさんに喜んでもらおうと思うと、そのハードルはずっと高くなります。
通常の申し送りで、あるいはより執拗に「シナ合板の隙間をピッタリに」と伝えたとしても、実際にA君やBさんの過ごす気配に接していなければ、伝わらないのでしょう。このことは企業の問題点ではなく、人間がどうしようもなく持っている「認識」の問題です。ですから、これを解決するには、申し送りされる人にも実際にA君Bさんの気配を感じてもらうしかないのです。
これは「知的障害の人が爪を入れて、云々」と説明しても、きっとダメなことなのでしょう。

そんなわけで、「一緒に暮らそうの家」にとっては危険な隙間がところどころにできてしまいました。このことを、現場を仕切ってくれている設計士の高橋さんに相談しました。
高橋さんは櫻井さんから申し送りされていたのでしょうが、A君Bさんの気配は知りません。ですから経験上常識的な丁寧な仕上がりをしてくれたのだと思います。
ですから、僕の方で伝えると、すぐに分かってくれました。
そこで、
・合板と合板の微妙な厚みの差をヤスリで削り、
・隙間を埋めて、
・さらに安全な塗装(木の感じが残る塗装)をして継ぎ目を、少しでも感じさせないようにしましょう。
とアイデァを出してくれました。
そこで、下記のように直されつつあります。

53.jpg
爪が入る隙間がところどころあったのですが・・・
     ↓
54.jpg
まだ塗装されてはいないのですが、ヤスリと隙間を埋める作業で、だいぶ目立たなくなりました。

今日は、さらに高橋さんと点検をしました。
すると、高橋さんの目から見て、まだ隙間埋めが甘いところがあるとのこと。
高橋さんに伝わったA君Bさんの気配が、大工さん一人ひとりには伝わっていないのでしょう。
でも、これは大切なことです。こうしたことをマニュアル化して伝えることよりも、いっけん非合理的であっても理解してもらいながら伝えていくことが本当なのだと思います。
一人ひとりをピンポイントで思いながら「一緒に暮らそうの家」をつくる以上、言葉の申し送りだけで伝わらなかったということは、喜ばしいことなのです。
そして時間はかかっても伝わった時にこうしてアイデァを出し合い、一緒に悩んでくれることの蓄積が、大切なことなのだろうと思います。

ヤスリかけには限界がありますが、あとはさらに隙間埋めをして塗装で仕上げることになりました。

完成が楽しみです。
この記事へのコメント
新しい家、だいぶ進んだようですね♪

我が家は今、リフォーム中なのですが、
業者さんの上の方に希望を言っても
実際に作業をされるのは大工さんや現場の方。
案外と現場には伝わってないのだな、と感じる時が結構あります。
(我が家の場合は、大抵のことは
「まぁ、いいか」で流しちゃってますが(笑))

先方への伝え方も難しいですが、
本当に大切にしたい部分、ゆずれない部分は
お互いの意向の確認や意思の疎通が大事ですね。

家造りを通して、大工さんたちにも
色んなことを感じてもらえそうですね。






Posted by あむあむママ at 2009年03月08日 10:16
今日は、シナ合板の塗装作業をしていました。
思っていたよりも早く仕上がりそうで、少しばかりワクワクしています。
いろいろ工夫したのですが、僕らの工夫以上に、みんなあれこれするんだろうなーーー。

完成したら、どうぞあむあむくんと遊びにきてください。
あっ、工事中を見に来てくれても、もちろんオーケーですよ。
明日からは建物と並行して、エクステリアも始まります。
Posted by 五十嵐正人 at 2009年03月09日 17:23
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